「日常をちょっと離れて、特別な旅を楽しみたい!」そんな方におすすめなのが、パンスタークルーズ。大阪を出発し、寝ている間に韓国・釜山へ到着。船旅を楽しみながら、釜山観光も満喫できる、一石二鳥の旅をご紹介します。
パンスタークルーズ(パンスタードリーム)の基本情報

瀬戸内海を定期運航する唯一無二の国際船籍としてのクルーズフェリー〈PANSTAR DREAM(パンスタードリーム)〉。大阪から韓国・釜山まで船で行けちゃうんです!
船上にはビュッフェスタイルのレストラン、カフェ、サウナ&大浴場、コンビニなども完備。瀬戸内海の航行なので船の揺れもそこまで感じずに、釜山まで向かえます。
大阪から釜山までの所要時間
大阪ー釜山間の所要時間は約19時間。
今回は金曜17:00に大阪南港を出発し、土曜12:00に釜山到着。日曜15:00に釜山港を出発し、月曜10:00に大阪に戻って来るスケジュールで行ってきました。船中各1泊、現地1泊の合計4日間の釜山旅行です。
運航スケジュールは以下の通り。金曜と月曜に半休を取れば釜山旅行を満喫できちゃうんです!
経路 | 出発曜日 | 出発時間 | 到着時間 | 乗船手続き |
大阪→釜山 | 月・水 | 大阪南港15:00発 | 翌10:00 | 13:00〜14:00 |
大阪→釜山 | 金 | 大阪南港17:00発 | 翌12:00 | 14:00〜15:30 |
釜山→大阪 | 日・火・木 | 釜山港15:00発 | 翌10:00 | 13:00〜14:00 |
大阪国際フェリーターミナルで乗船手続き
金曜発の場合、出発は17時ですが乗船手続きなどがあるので14時前には大阪港国際フェリーターミナルへ向かいます。
コスモスクエア駅からは、大阪国際フェリーターミナルへのシャトルバスがあるのでそれに乗ればOK。
チェックインはパスポートを機械に通して発券するセルフチェックインサービスを利用しました。これでチェックインは完了。乗船までしばし待ちます。
乗船口までスーツケースが並んでいてなんだろう…?と、思ったのですが、これは乗船順の場所取りのようでした!笑 スーツケースに代わりに並んでもらい、自分は時間までゆっくりしているという……。既に韓国らしさが漂っています。
船上から移り変わる景色を楽しむ
乗船後はデッキを散策。出発時間になると汽笛がなり、どんどん大阪の街が遠くなっていきます。


大阪南港から出発するので、出発後はコンビナートの景色、大阪・関西万博の建設の様子も見ることができました。

約1時間後(18時前)には明石海峡大橋が見えてきました。明石海峡大橋を通過する際には、船内アナウンスが入ったので、多くの人がデッキを訪れていました。

下から明石海峡大橋を眺められるのは船旅の醍醐味なのではないでしょうか…?
約3時間半後(20:40頃)には、瀬戸大橋を通過。瀬戸内海から、玄界灘へと抜けて行きます。玄界灘から外海へと向かうと、船が少し揺れるので念の為、食後に酔い止めを飲みました。
客室の種類と料金
客室カテゴリーは6つあって、一番安いカテゴリーは片道13,000円〜。荷物制限もなく、燃油代もかからないので、飛行機より安いのでは……?
船旅を楽しみたい方はオーシャンビューのロイヤル/デラックス/ファミリーがおすすめ。
価格重視派はスタンダード2人室/スタンダード4人室/スタンダード6人室。こちらはグループが定員に満たないと相部屋になるので、一人旅の方などがよく利用しているのだそう。
デラックス(2ベッド/定員2名)

船旅も楽しみたい方は窓付きオーシャンビューのデラックスタイプがおすすめ。まるでホテルみたいですよね! 片道23,000円〜。
ベットがある分、床と離れているため就寝時の船揺れも気にならないので、ぐっすりと寝ることができます。
トイレ、シャワーも客室にありますが、大浴場があるのでシャワーは使いませんでした。ここは少し年代を感じますね。
ファミリー(洋間/定員3〜4名)

家族で利用する方は定員4名までOKなファミリータイプがおすすめ。片道15,000円〜。写真中央に布団があるので、寝るときはこちらとシーツを敷きます。
船内施設の紹介
ただ移動するだけのフェリーではないので、船旅も存分に楽しめます。夕食後には、多国籍な乗務員によるイベントも開催され、韓国アジュンマ達が大盛りあがりしていました!
レストラン
ロビー入ってすぐの場所にブッフェ形式のレストランがあります。食事代は片道2食で2,000円。往復4食で4,000円です。
- 夕食ブッフェの時間は18:30〜19:30
- 朝食ブッフェの時間は7:30〜8:30
ここも韓国のパリパリ文化なのか、少し早めに始まっているようで……時間に合わせて行ったら既に食べ始めている人がたくさんいました。
大阪→釜山

夕食に出てきた海鮮チゲがおいしかった!おかずも豊富で、豚肉炒めがあったのでサニーレタスに包んで味わいました。ソフトドリンクは無料ですが、ビールは有料なのでバーカウンターで支払いをします。

朝食はわかめスープとお粥。白米もありましたが、お粥も選べたのが嬉しかった。
釜山→大阪

往路と復路でブッフェのラインナップが変わります。復路ではジャージャー麺やトンカツ、カレーなども登場!

朝食は雑穀米もあり、ヘルシーな感じ。最後の最後まで韓国の味わいを楽しみます。
大浴場
お風呂2つ、サウナ、洗い場のある大浴場があります。湯加減がぬるかったり、お湯の量が中途半端だったりしたので、温泉施設並の設備を求める方にはあまりおすすめできないかも。
個人的にはシャワーだけより、湯船に浸かった方が疲れが取れるので嬉しかったです。
カフェ夢
デッキには軽食を販売するカフェがあります。カフェ利用者はWi-Fiの利用ができるので、ちらほらとPC作業している人がいました。
The PARADISE(クルーズラウンジ)
ロイヤル/デラックス乗船の際に利用できる専用ラウンジ。ラウンジからは外が眺められるようになっており、のんびりとした時間を過ごせます。無料のソフトドリンクの用意もあり。
コンビニ
韓国のコンビニさながらのラインナップで、カップ麺やドリンクが並ぶコンビニ。朝・夕食では、ブッフェを注文せずに、コンビニのカップ麺を購入して食べている人や、持ち込みの食事を食べている人もいました。
カップ麺は1,500W〜。地上よりやや高いですが、良心的な価格!
ドリンクも種類豊富です。ビールは1本6,000Wでした。韓国入国前から、韓国旅行気分に浸れて楽しい……!
免税店
免税店では生マッコリやオリジナルグッズなどを販売していました。
釜山観光の楽しみ方
約19時間の船旅を楽しんだ後は、釜山観光が待っています。ぐっすりと眠り、翌12:00に釜山港国際旅客ターミナルに到着。釜山駅まで歩いて15分程なので、到着後からすぐに観光を楽しめるのも船旅の魅力です。
飛行機と比べて入国する人も少ないので、入国審査もすぐ終了し、12:15頃には釜山駅に向かっていました。
釜山滞在時間は約24時間! 釜山駅を起点にぎゅぎゅっと楽しんでいきましょう!
現地グルメ
韓国旅行の一番の楽しみと言えば韓国グルメ!釜山名物のデジクッパやミルミョン、ホルモンなどを味わいました。





24時間の滞在で5食たべましたよ……ははは。お店の詳細情報はまた別の記事で紹介します。
ショッピング
韓国雑貨が豊富に揃うという田浦カフェ通りも散策。雑貨店やカフェなどが並び、歩いてるだけでも楽しかったです。
観光スポット
ずっと気になっていた〈海雲台ブルーラインパーク〉にも行ってきました。海雲台の方なので、釜山駅からは少し距離がありますが、朝からタクシーに乗ってこちらに。
生憎の天気でしたが、スカイカプセル列車に乗れて楽しかった〜!
パンスタークルーズのここがすごい!
韓国旅行=飛行機のイメージが強く、船で行けることを知らない人も多いのではないでしょうか? 私もその1人で、大阪に引っ越してくる前は韓国旅行で船旅のイメージはありませんでした。
福岡ー釜山間は高速船があると言うのは知っていたので、福岡の人は気軽に行けていいな……と、思っていました。(この航路も撤退してしまいました)
飛行機との比較
日本から韓国・釜山に行くには、飛行機または船(パンスタークルーズ)で行くことになると思いますが……アクセスの良さと金額に注目したい。
空港/港から市内へのアクセス
ソウルに比べて、釜山は空港からアクセスしやすい街ではあるのですが……金海国際空港から釜山駅周辺までは、電車で約45分、シャトルバスで約1時間かかります。
パンスタークルーズの場合は港から釜山駅まで徒歩約15分。出発まで目一杯市内で遊べるのは嬉しいですよね。
金額
金額は大阪ー釜山の飛行機往復は約25,000円〜。パンスタークルーズは往復約26,000円〜。セールを利用すると両者どちらももう少し安く行くことが可能です。
飛行機では荷物の重量制限がありますが、パンスタークルーズの場合は荷物の重量制限がありません。そのため、お土産を買いすぎちゃった……なんてときも大丈夫◎ ただ、客室までは自分で運ぶ必要があるので、常識の範囲で考えてくださいね。
船旅ならではのメリット
瀬戸内海をゆっくりと進んでいくので、美しい景色を見られるのがなんといっても良いですよね。キラキラと輝く水面、水平線へと沈んでいく夕日……と、日常を忘れ自然の美しさを感じられるでしょう。
日本近郊を航行しているときは、日本の電波が入るのですが、陸から離れた場所になると電波が通じないことも。強制的にデジタルデトックスになるタイミングがあるのですが、のんびりと水面を眺めながら過ごすのもリフレッシュになってよかったです。
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